■コロンビア

2003年1月

<コロンビア語学留学>

やっぱり旅行をするなら現地の言葉を話せたほうが断然楽しい。南米の共通語はスペイン語。スペイン語を安く学べる国といえば、有名なのはガテマラのアンティグアやエクアドルのキト。でも意外や意外、あまり知られていないけど世界一安くスペイン語が勉強できる超穴場は実はコロンビアだった!学費はもちろん生活費も安い。首都ボゴタのスペイン語は変な癖が無いので、ここで勉強すれば南米標準のスペイン語が覚えられる。ちょうど南米の入り口にあるので、これから南米を回る前にちょうどいい。

@その他の大学

その他にもボゴタには私立大学でスペイン語コースを開講している大学が幾つかある。ただし大半は私立なので学費はいずれもナショナル大学の2倍〜6倍はする。といっても日本の感覚からすると安いことにはかわりない。私立だけに校舎はキレイで安全だし環境はいい。



まず、有名なのはノルテ(北)にあるハベリアナ大学。通っている人に聞いたところでは少人数で文法もやるけど会話が中心らしい。1日3時間で週5日、6週間コースで120万ペソ(約5万円)。3週間コースならその半値60万ペソ(それぞれ一時間あたり450円)。ナショナル大学に比べると高いけど校舎はとてもきれい。こざっぱりとしたハベリアナ大学の周辺は他にも幾つか大学があり、安いバーやカフェが集まる学生街となっている。

■Universidad Javeriana
Transversal 4a No.42-00
TEL: 320-8320
http://www.javeriana.edu.co/



カンデラリアのホテルアラゴン近くにあるエクステルナード大学は2週間短期集中コースから半年の長期コースまで様々なコースがある。学費は高くはない。博物館や美術館が豊富で歴史的な建物が保存されているカンデラリアの町並み全部を庭にできる。下町なので安い食堂や商店が多数点在し、住み心地もいい。大学は山にあるので通学路の坂は毎日通うとなると大変かも。

■Universidad Externado de Colombia
Calle 12 No.1-17 Este
TEL: 342-0288
http://www.uexternado.edu.co



同じくカンデラリアにあるロスアンデス大学にもスペイン語コースがある。ただ、この大学はボゴタの超ボンボンが通う大学なので学費はコロンビアにしては恐ろしく高い。そのかわり警備は万全。資本家の子息が多く学生運動などとは全く縁が無い。校舎はすごいキレイで設備は最高。女子学生も美人ぞろいでレベルはかなり高い。

■Univerisidad de los Andes
Calle 19 Carrera 1
TEL: 286-9211
http://www.uniandes.edu.co



大学選びに当たってはそれぞれ好みもあるとおもうし一度足を運んで学校の雰囲気とか授業を見学するといいと思う。万事がコロンビアペースなので直前にならないとはっきりとしたスケジュールが決まらないのが難点。また、講座開講の時期は大学によってまちまちなので事前に確認したほうがいい。






@学生ビザについて

コロンビアはノービザでもDASというイミグレ関係を取り仕切っている役所で滞在期間延長手続きをすれば最高6ヶ月いられる。延長費用は一ヶ月につき約5万ペソ(2000円)で出国用のバスか飛行機のチケットが必要。というわけで半年以内の短期の語学留学なら観光ビザでも大丈夫。でも半年以上の長期となると学生ビザが必要。一年半ほどハベリアナ大学でスペイン語を勉強している人に聞いたところ、学生ビザの取得は現地で結構簡単にできるらしい。

聞いた話でうる覚えだけど、学生ビザの取得に必要なのはパスポートと大学に在籍しているという証明、コロンビア人の保証人と大学の先生の推薦状ぐらいといってた気がする。必要書類をそろえてボゴタの役所で申請して書類が全てOKとなれば、あとは一度国外に出る必要がある。ベネズエラやエクアドルなどの隣国のコロンビア大使館で書類を提出して学生ビザを取得できる。費用は無料で一度取得したら延長し放題とのこと。この学生ビザはコロンビアに6ヶ月を超えて長期滞在したいグーたら旅行者の裏技としても使える。











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よくありがちなツーリスト相手の金目当て語学専門学校とは違って国立大学なので先生は経験豊富で授業の質もいい。先生は英語も話せるけど授業は基本的に全てスペイン語で行われる。初めはきついけどスペイン語漬けのほうが必死になるので結局は自分のためになる。

生徒は1クラス5人から10人程度。人種はドイツ人、スイス人、台湾人、アメリカ人、韓国人、イラン人etc.と雑多。旅行者だけでなく、親の仕事の都合で住んでる人、NGOで孤児院の支援活動をしている人、商売している人など様々なバックグラウンドの人が一緒に勉強している。

受講の申込み手続きは簡単。大学が指定した申込み期間内に大学隣にある銀行で授業料を振り込む。その足で振込み済の領収書を大学事務所に持参してデータをパソコンに入力してもらえば申込み完了。また講座開始後しばらくたってからの途中参加も授業料を払えば場合によっては可能。

授業開始前にクラス分けの簡単なテストがあり、自分のレベルにあったクラスを受講できる。レベルは5段階にわかれている(1クラスの最低人数5人が集まらなければ開講されないこともある)。
クラス分け試験を受けたところ初級に毛が生えた程度のレベル2を受講することに(MAXはレベル5)。初めは基本的な挨拶の仕方からスタート。徐々に日常生活でよく使う単語や例文を学んでいく。ナショナル大学の授業は文法も基礎からキッチリやる。

毎回授業の初めに昨日は何をしたか話したり、ニュースがあると生徒同士で意見交換をしたり、宿題の発表をしたり。ただボーっと授業を聞くだけというわけでなくスペイン語を話す機会もけっこう多い。また、新聞やちょっとした小話やビデオを教材として使ったりと実践的。面白かったのは生徒各自、自分の国の文化についてスペイン語で書いてくる宿題。祭り、食べ物のレシピ、昔話など、お国自慢がてんこ盛りで多国籍クラスの醍醐味だと思う。

結局2ヶ月間で動詞の活用、現在形、現在進行形、過去形、過去進行形、過去完了、命令形あたりまでやった。1日2時間なので集中力も途切れないし適度に宿題というノルマもあるので怠け者の自分にはぴったりの学生生活だった。2ヶ月間無事に最後まで受講すると成績入りの受講証明書をくれる。

Univerisidad Nacional de Colombia
Departmento de Lenguas Extranjeras

Calle 45 Carrera 30
TEL: 316-5335
www.unal.edu.co
@学生街

ナショナル大学の周辺は学生向けの安い食堂、カフェ、バーやディスコテカが豊富にそろっている。ちょっと小腹がすいたら大学前の屋台でホットドック1000ペソ(40円)とかアレパ300ペソ(10円)等、軽食も充実。余談だけど南米ではホットドックはペロカリエンテといわれている。直訳すると英語同様、「熱い犬」。なんであの食べ物が熱い犬なんだろう。誰か理由を知っている人いたら教えてください。ちょっと話が横にそれちゃったけど、その他、定食はスープ付で普通2500ペソ(100円)〜3000ペソ(120円)なり。

週末は授業終わったらサルサ大会!なんてのもいい。大学周辺のディスコテカは入場料無料でビール1500ペソ(60円)くらい。ラティーナ達はさすがに腰の動きが相当ヤバイ。見てるだけで幸せになれるかも。バーは大抵ハードロックとかバジェナートが大音量でかかっている。うるさくてやんなんないのかと思うけどコロンビア人はいつも怒鳴りあうように話している。日本のようにちょうどいい音量の店を探すのは至難のワザ。

Calle45周辺にはそんな気軽に入れる店がいっぱい。番外編としてハマったのはゲーム屋。プレステ2も完備してあって最新作が一時間2000ペソ(80円)で遊べる。もちろん全て海賊版。人気なのはウイニングイレブン。日本語版の海賊版なので実況はあのジョンカビラ氏。「おおっとファールじゃないのかぁ?」などと妙に芝居がかった氏の日本語がゲーム屋中のテレビから聞こえてくる(笑)。さすがサッカー大国コロンビア。サッカーゲームの腕もハンパじゃない。calle 45沿い、パレルモのゲーム屋で「Cupos Universitrio」あり。

@下宿

大学周辺には「Cupos Universitario」と呼ばれる民間経営の学生寮が点在している。部屋はベッド、机とクロゼットがあるだけでとてもシンプル。普通、トイレ、シャワーは共同。リビングのような共有スペースにはテレビがあったり、キッチンがあったり。まぁ要するにキッチン付の安宿みたいなもの。たまに洗濯サービス付のところもあり。値段は食事なしで月20万ペソ(8200円)前後。3食付だと30〜40万ペソ(12000円)以上する。

学生寮は安宿みたいでいやだったので人づてに大学近くの家を探そうと思っていた。すると偶然、友達に連れられて遊びに行った家が大学近く。友達の親戚だったのでトントン拍子に話が進み居候させてもらうことに。きれいな2LDKのマンションで夫婦と小学生の娘が一人という家族だ。食費として月16万ペソ(6600円)だけでいいとのこと。そのかわり自分の部屋は無しでリビングのソファベッドで寝るという生活。

引っ越した当初は、ほとんどスペイン語が分からなかったので些細なことでも家族の人達とコミュニケーションをとるのに本当に苦労した。食事のときでさえも机に辞書を置いていたほど。結局3ヵ月半この家に居候した。毎日、家でも学校でもスペイン語漬け。おかげで自分でもはっきり実感できるくらい上達したと思う。一人で宿にこもっているより普通の家庭で生活したほうが言葉の上達はもちろん、その国の本当の文化も理解できるし一石二鳥だ。


コロンビアはマンションでも近所付き合いが濃厚。入れ替わり立ち代りいろんな人が出入りする。人が集まるとなにかと爆音サルサ踊り大会になるのでサルサも少しはうまくなったかも!?不思議なことに超深夜で無い限り音楽は大音量でも苦情は来ないかわりに、たまに寝れないことも。

いつのまにかイホ(息子)と呼ばれるようになり、自分もママ、パパと呼ぶほど本当の家族同然のつきあいに。カリに住んでるおばあちゃんと、もうひとりの母違いの娘パオラも2ヶ月ほど一緒に住んでいた。その後、もう一人ナショナル大学の学生ミレナが一緒に居候することになり、一時は総勢7人も一緒に暮らしていた!朝から晩までワイワイとすごい賑やかな楽しい家だった。宿題なんかも見てもらえて本当に助かった。

こういう一般家庭の下宿は「Casa de Familia」と呼ばれている。自分の場合は偶然に見つかったけど、大学の構内にはいろんな張り紙がしてある。中にはこういう家庭の部屋の募集もあるみたいだ。もしどうしても見つからなければ「EL TIEMPO」という新聞の日曜版に募集の広告がいっぱい載っているので探してみるのもいいかもしれない。本気でスペイン語覚えたいならホームステイが一番!


@ナショナル大学
(Universidad Nacional de Colombia)

ボゴタにはコロンビアで一番の国立大学(ウニベルシダッド・ナショナル)がある。本科の学生のための授業だけでなく、他にも様々な一般人向けの生涯学習コースが設けられていて、その中にスペイン語もある。

月曜から木曜日まで1日2時間づつ。2ヶ月間で料金は25万ペソ(1万円)。1時間当たりにするとたったの160円!ガテマラやエクアドルが安いといっても1時間当たり3〜5ドル(350円〜600円)はするのでコロンビアの160円は考えられない安さだ。
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